047729 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

さよなら。

さよならということしかできなくて。

「行かないで」なんていえなくて。

君の言葉で幕を閉じた。

「もう終わりだね」

そんなことを言うたびに

君の冷たい言葉のやいばが僕を切り裂く。

いつでも、そうだった。

一方的な君の会話。

僕の話を聞こうともしない。

お互いに距離を置こうと決めた日。

僕は決めた。

君に振り向かれる男になってやると。

何年後かにあった君は

やっぱり冷たくて。

そんな君を

僕の全てをかけて

オトシタよね。

君が最後に

「本気だったんでしょ?」なんていうから。

君があのときにいったコトバを繰り返した。

「遊びに決まってるだろ、何いってんだよ」なんて。

君が

「うそつき!!」と叫んで

僕がプレゼントした

汚い証を投げ捨てて

僕は部屋をあとにした。

それでもなぜ

こんなに苦しくてつらい。

君を見返したはずなのに

君をやっと振り向かせてたはずなのに

それでもなぜ

こんなにもナミダがあふれるんだろう。

ねぇ

ほんとはね

君のこと

ずっと愛していた。

「本気」だったなんて。

今更くさいせりふは吐けないけど

それでも

お前のためなら

全てを捧げられると思ったんだよ。

ごめんよ

馬鹿な道化師にそそのかされた僕は

さよならすらいえないままに

道化師となり

ミイラ取りだった僕は

さよならすらいえないままに

ミイラになった。

そして

また僕は新しい女(ターゲット)さがして

今夜も歩く。


© Rakuten Group, Inc.